離れて暮らす高齢の親御さんの安否が気になる…そんな不安を解消してくれるのが「高齢者見守りサービス」です。2025年現在、セコムやアルソック、パナソニックをはじめ、多くの企業が様々なタイプの見守りサービスを提供しています。
本記事では、主要な見守りサービスの特徴や料金を徹底比較し、あなたの親御さんに最適なサービス選びをサポートします。月額1,000円台から利用できるものから、緊急駆けつけサービス付きの本格的なものまで、幅広くご紹介します。
目次
- 1 高齢者向け見守りサービス徹底比較【セコム・アルソック・パナソニック他】
- 2 高齢者向け見守りサービスの料金比較表|月額・初期費用一覧
- 3 高齢者見守りサービスとは?2025年の最新動向
- 4 高齢者向け見守りサービスの種類と特徴
- 5 高齢者向け見守りサービスの選び方|5つのポイント
- 6 高齢者向け見守りサービスのよくある質問
- 7 まとめ:高齢者向け見守りサービスおすすめ比較
高齢者向け見守りサービス徹底比較【セコム・アルソック・パナソニック他】
ここからは、2025年現在提供されている主要な高齢者見守りサービスについて、料金やサービス内容を詳しく比較していきます。
セコム「親の見守りプラン」
業界最大手の安心感と充実のサポート体制
サービス概要
セコムの「親の見守りプラン」は、全国約2,500か所の待機所から駆けつけが可能な、業界最大手ならではの充実したサービスです。防犯と見守りを組み合わせたプランで、火災センサーや救急通報ボタンなども標準装備されています。
料金プラン(2025年版)
| 項目 | レンタルプラン | 買い取りプラン |
|---|---|---|
| 月額料金 | 5,060円(税込) | 4,840円(税込) |
| 初期費用 | 工事料:48,400円(税込) 保証金:20,000円(契約終了時返却) | 工事料:48,400円(税込) 機器費:約200,000円 |
| 駆けつけ料金 | 異常検知時:無料 家族要請時:11,000円/時間 | 異常検知時:無料 家族要請時:11,000円/時間 |
主な機能
- 救急通報ボタン(ペンダント型・据置型)
- 火災センサー
- 非常ボタン
- 安否みまもりセンサー(生活動線の把握)
- 24時間365日の監視体制
- 看護師による健康相談サービス(無料)
メリット
- 業界最大手の信頼性と実績
- 全国どこでも対応可能
- 防犯・防災も含めた総合的なセキュリティ
- 補償制度が充実(最大100万円まで)
デメリット
- 料金が他社と比較して高め
- 初期費用の負担が大きい
こんな方におすすめ
予算に余裕があり、業界最大手の安心感を重視する方。防犯面でも万全の体制を整えたい方。
アルソック「みまもりサポート」
コストパフォーマンスに優れた大手警備サービス
サービス概要
アルソックの「みまもりサポート」は、大手警備会社のサービスながらリーズナブルな料金設定が魅力です。全国約2,400か所の待機所からの駆けつけに対応し、セコムに匹敵するサービス品質を提供しています。
料金プラン(2025年版)
| プラン | 月額料金 | 初期費用 |
|---|---|---|
| お買い上げプラン | 1,870円(税込) | 工事費:13,365円 機器費:57,200円 |
| レンタルプラン | 2,838円(税込) | 工事費:13,365円 |
| ゼロスタートプラン | 3,069円(税込) | 0円 |
| 駆けつけ料金:無料(異常検知時) 家族要請時:6,600円/時間 | ||
主な機能
- コントローラー(非常ボタン付き)
- ペンダント型緊急ボタン
- ライフリズムセンサー(生活動作の把握)
- 火災センサー(オプション)
- 24時間365日の監視体制
- 相談窓口サービス
メリット
- 大手警備会社の中で最安値クラス
- 初期費用0円プランあり
- セコムと同等の駆けつけ体制
- 柔軟な料金プラン
デメリット
- 基本プランには火災センサーが含まれない(オプション)
- 補償金額がセコムより少ない
こんな方におすすめ
コストパフォーマンスを重視しつつ、大手警備会社の安心感も欲しい方。初期費用を抑えたい方。
パナソニック「あかりdeみまもり」
照明の点灯・消灯で自然に見守る新サービス
サービス概要
パナソニックの「あかりdeみまもり」は、LEDシーリングライトの点灯・消灯情報をスマートフォンで確認できる、プライバシーに配慮した見守りサービスです。2024年6月から提供開始された比較的新しいサービスで、日常生活に自然に溶け込む見守りが可能です。
料金プラン(2025年版)
| 項目 | 料金 |
|---|---|
| 月額料金 | 858円(税込) |
| 初期費用 | 対応LEDシーリングライト:約20,000円〜40,000円 ※既存の対応機種があれば追加費用不要 |
| 無料期間 | 契約開始月を含む最大6ヵ月間無料(2025年7月キャンペーン) |
主な機能
- 照明の点灯・消灯履歴の確認
- 異常パターン検知(いつもと違う使い方の通知)
- 複数の家族で情報共有可能
- プッシュ通知機能
- 専用アプリ「あかリモ+(プラス)」で簡単操作
メリット
- 月額1,000円以下の低コスト
- プライバシー侵害が最小限
- 日常生活に自然に溶け込む
- 心理的な抵抗感が少ない
- 設置工事が不要(照明の交換のみ)
デメリット
- 駆けつけサービスがない
- 対応するLEDシーリングライトが必要
- 詳細な状況把握はできない
- 照明を使わない生活パターンの方には不向き
こんな方におすすめ
低コストで見守りを始めたい方。カメラやセンサーの設置に抵抗がある方。規則正しい生活リズムの方。
象印「みまもりほっとライン」
電気ポットで自然な見守り|20年以上の実績
サービス概要
象印の「みまもりほっとライン」は、無線通信機内蔵の電気ポットを使った見守りサービスで、2001年から提供されている老舗サービスです。ポットの使用状況(電源ON、給湯など)を1日2回メールで家族に通知します。
料金プラン(2025年版)
| 項目 | 料金 |
|---|---|
| 月額料金 | 3,300円(税込) |
| 初期費用 | 5,500円(税込) |
| ポット | レンタル(新品をお届け) |
| 無料期間 | 契約後最初の1ヶ月は利用料無料 |
主な機能
- ポット使用状況の記録
- 1日2回(午前・午後)のメール通知
- 最大3件の通知先設定可能
- Webで過去1週間の使用履歴確認
- 電話回線不要(無線通信)
メリット
- 日常的に使うポットで自然な見守り
- プライバシー侵害がほぼゼロ
- 20年以上の運用実績と信頼性
- インターネット環境不要
- 設置が簡単(コンセントに挿すだけ)
デメリット
- 駆けつけサービスがない
- ポットを使わない日は確認できない
- リアルタイム性に欠ける(1日2回の通知)
- お茶やコーヒーを飲む習慣がない方には不向き
こんな方におすすめ
毎日お茶やコーヒーを飲む習慣がある方。カメラやセンサーに抵抗がある方。長年の実績を重視する方。
郵便局「みまもりサービス」
人の温もりを感じる訪問型見守り
サービス概要
郵便局の「みまもりサービス」は、郵便局社員が月1回直接訪問する訪問型と、毎日自動音声電話で体調確認する電話型の2種類があります。人と人とのコミュニケーションを大切にした、温かみのあるサービスです。
料金プラン(2025年版)
| サービス | 月額料金 |
|---|---|
| みまもり訪問サービス | 2,500円(税込) |
| みまもりでんわサービス(固定電話) | 1,070円(税込) |
| みまもりでんわサービス(携帯電話) | 1,280円(税込) |
| 駆けつけサービス(オプション) | +880円(税込) ※実際の駆けつけ時は別途11,000円 |
みまもり訪問サービスの特徴
- 郵便局社員が月1回訪問(約30分)
- 生活状況の確認と会話
- 写真付きレポートを家族にメール送信
- 安心感のある対面コミュニケーション
みまもりでんわサービスの特徴
- 毎日同じ時間に自動音声で電話
- 体調を電話機のボタン(1〜3)で回答
- 回答内容を家族にメール通知
- 電話に出ない場合も通知
メリット
- 人と直接会える安心感
- 郵便局という信頼性の高い組織
- 孤独感の軽減効果
- 機械操作が不要
- 比較的低コスト
デメリット
- 訪問は月1回のみ(日常的な見守りには不向き)
- 緊急時の即応性は低い
- 地域により対応できない場合がある
こんな方におすすめ
人とのコミュニケーションを好む方。機械の操作が苦手な方。孤独感を感じている方。
その他注目サービス
ソニー「MANOMA(親の見守りセット)」
月額:3,278円(初月無料)/初期費用:1,650円
室内コミュニケーションカメラとセンサーを組み合わせたスマートホームサービス。在宅介護協会認定マーク取得の信頼性。
関電SOS「高齢者見守りサービス」
月額:4,400円〜/初期費用:要問合せ
関西電力グループの警備会社によるサービス。関西エリア中心に展開。緊急駆けつけ対応あり。
au「家族の見守り」
月額:2,178円〜/初期費用:8,800円
コンセントに挿すだけの4つのセンサー搭載。Wi-Fi不要で設置簡単。温湿度管理も可能。
みまもりCUBE
月額:5,940円/初期費用:0円
コンセントに挿すだけで使えるネットワークカメラ。24時間録画対応、プライバシーモード搭載。
高齢者向け見守りサービスの料金比較表|月額・初期費用一覧
ここでは、主要な高齢者見守りサービスをタイプ別に料金比較します。予算に合わせて最適なサービスを選びましょう。
駆けつけ型料金比較
| サービス名 | 月額料金 | 初期費用 | 駆けつけ料金 | 対応エリア |
|---|---|---|---|---|
| セコム 親の見守りプラン | 5,060円 | 48,400円 +保証金20,000円 | 異常時:無料 家族要請:11,000円/時間 | 全国 |
| アルソック みまもりサポート (レンタル) | 2,838円 | 13,365円 | 異常時:無料 家族要請:6,600円/時間 | 全国 |
| アルソック ゼロスタート | 3,069円 | 0円 | 異常時:無料 家族要請:6,600円/時間 | 全国 |
| 関電SOS 高齢者見守り | 4,400円〜 | 要問合せ | 異常時:無料 | 主に関西 |
センサー・カメラ型料金比較
| サービス名 | タイプ | 月額料金 | 初期費用 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| パナソニック あかりdeみまもり | 照明連携 | 858円 | 対応照明器具代 (20,000円〜) | プライバシー配慮 6ヶ月無料 |
| au 家族の見守り | センサー | 2,178円 | 8,800円 | 4つのセンサー Wi-Fi不要 |
| MANOMA 親の見守りセット | カメラ+センサー | 3,278円 | 1,650円 | 初月無料 介護協会認定 |
| みまもりCUBE | カメラ | 5,940円 | 0円 | 24時間録画 プライバシーモード |
その他サービス料金比較
| サービス名 | タイプ | 月額料金 | 初期費用 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 象印 みまもりほっとライン | ポット連携 | 3,300円 | 5,500円 | 1ヶ月無料 20年の実績 |
| 郵便局 みまもり訪問 | 訪問 | 2,500円 | 0円 | 月1回訪問 写真レポート |
| 郵便局 みまもりでんわ(固定) | 電話 | 1,070円 | 0円 | 毎日電話 自動音声 |
| セコム みまもりホン | GPS | 1,320円 | 5,500円 | 位置情報 緊急通報 |
料金帯別まとめ
- 月額1,000円以下:郵便局みまもりでんわ(固定)、パナソニックあかりdeみまもり
- 月額1,000円〜3,000円:アルソックみまもりサポート、郵便局みまもり訪問、au家族の見守り
- 月額3,000円〜5,000円:象印みまもりほっとライン、MANOMAなど
- 月額5,000円以上:セコム親の見守りプラン、みまもりCUBEなど
高齢者見守りサービスとは?2025年の最新動向
高齢者見守りサービスとは、離れて暮らす高齢者の安否確認や生活状況の把握、緊急時の対応を行うサービスの総称です。センサーやカメラ、IoT機器などのテクノロジーを活用し、高齢者が住み慣れた自宅で安心して暮らせるようサポートします。
見守りサービスが必要な理由
日本の高齢化率は2025年現在、30%を超えており、一人暮らしの高齢者も増加の一途をたどっています。特に以下のような理由から、見守りサービスのニーズが高まっています。
- 孤独死リスクの増加:一人暮らし高齢者の急増により、万が一の事態への備えが必要
- 距離的な制約:仕事や家庭の都合で親の近くに住めない子世代が増加
- 日常的な安心感:毎日連絡を取るのは難しくても、さりげなく見守りたいというニーズ
- 緊急時の迅速な対応:転倒や急病など、いざという時に速やかに対応できる体制の必要性
2025年の市場動向
市場調査会社シードプランニングによると、高齢者見守りサービスの市場規模は2020年の262億円から、2030年には381億円に拡大する見込みです。これに伴い、以下のような傾向が見られます。
- IoT・AI技術の活用拡大:スマート家電やAIスピーカーと連携したサービスが増加
- プライバシー配慮型の台頭:カメラではなくセンサーを使った、プライバシーに配慮したサービスが人気
- 料金の多様化:月額500円台から5,000円超まで、予算に応じた選択肢の拡大
- 自治体との連携強化:地域包括ケアシステムの一環として、自治体と民間企業の協力体制が進展
高齢者向け見守りサービスの種類と特徴
高齢者見守りサービスは、そのサービス形態や使用する機器によって大きく6つのタイプに分類されます。それぞれの特徴を理解し、親御さんの生活スタイルや予算に合ったものを選びましょう。
駆けつけ型(緊急対応型)
駆けつけ型は、警備会社が提供する最も本格的な見守りサービスです。自宅にセンサーや緊急ボタンを設置し、異常を検知した際や緊急ボタンが押された際に、警備員が現場に駆けつけます。
主な特徴
- 緊急時に訓練を受けた警備員が駆けつけ(多くの場合、駆けつけ無料)
- 24時間365日の監視体制
- 火災や防犯も含めたトータルセキュリティ
- 医療機関との連携や救急搬送の手配も可能
適している人
- 持病があり、急変のリスクがある方
- 防犯面でも不安がある一人暮らしの方
- 予算に余裕があり、万全の体制を整えたい方
代表的なサービス
セコム「親の見守りプラン」、アルソック「みまもりサポート」、関電SOS「高齢者見守りパック」など
センサー型
センサー型は、自宅に設置したセンサーで高齢者の生活リズムを把握するサービスです。カメラのように常時監視されることがないため、プライバシーを重視する方に人気があります。
人感センサー
室内の人の動きを感知し、一定時間動きがない場合に異常を通知します。トイレやリビング、寝室などに設置することで、日常的な活動状況を把握できます。
- メリット:プライバシー侵害が少ない、設置が簡単、低コスト
- デメリット:詳細な状況は分からない、センサーの設置場所に依存
ドア開閉センサー
玄関やトイレのドアの開閉を記録し、生活パターンの変化を検知します。特に外出習慣のある方の安否確認に有効です。
- メリット:外出・帰宅の把握が可能、生活リズムの変化を察知しやすい
- デメリット:室内での異常には対応できない
代表的なサービス
まもるーのONE、いきいきセンサー、au「家族の見守り」など
カメラ型
カメラ型は、ネットワークカメラを設置してリアルタイムで様子を確認できるサービスです。スマートフォンやタブレットから映像を見ることができ、音声通話機能を備えたものも多くあります。
主な特徴
- リアルタイムで映像確認が可能
- 双方向通話機能で会話もできる
- 動体検知や異常音検知機能付きも
- 録画機能で後から確認も可能
適している人
- 映像で様子を確認したい方
- 認知症などで徘徊リスクがある方
- 頻繁に様子を確認したい方
注意点
プライバシーの問題があるため、必ず本人の同意を得てから導入しましょう。また、カメラの設置場所は、トイレや浴室など、プライベート空間を避けることが重要です。
代表的なサービス
みまもりCUBE、パナソニック スマ@ホーム、塚本無線 みてるちゃんなど
スマート家電連携型
スマート家電連携型は、日常的に使う家電の使用状況から安否を確認するサービスです。新たな機器を導入する必要が少なく、自然な形で見守りができるのが特徴です。
主な対応家電
- 電気ポット:象印「みまもりほっとライン」
- 照明器具:パナソニック「あかりdeみまもり」
- エアコン:ダイキン「エアコンみまもりサービス」
- テレビ:一部のスマートTVで利用可能
主な特徴
- 日常生活に溶け込む自然な見守り
- プライバシー侵害が最小限
- 心理的な抵抗感が少ない
- 比較的低コスト
適している人
- 見守られることへの抵抗感が強い方
- 日常的にポットや照明を使う規則正しい生活をしている方
- 初めての見守りサービス導入を考えている方
GPS・ウェアラブル型
GPS・ウェアラブル型は、身につける端末で位置情報や健康データを把握するサービスです。認知症による徘徊対策や、外出時の安全確認に有効です。
主なデバイス
- GPSペンダント:セコム「みまもりホン」、ALSOK「まもるっく」
- スマートウォッチ:転倒検知、心拍数モニタリング機能付き
- 靴型GPS:インソール型GPS「みまもり イル!」
主な特徴
- リアルタイムの位置情報取得
- 転倒検知や心拍異常の検知
- SOS発信機能
- 活動量や睡眠の記録
適している人
- 認知症で徘徊のリスクがある方
- 活動的で外出が多い方
- 健康管理も同時に行いたい方
注意点
充電が必要な機種が多いため、充電を忘れずに行える方、または家族がサポートできる環境が望ましいです。
訪問・電話型
訪問・電話型は、人が直接関わる従来型の見守りサービスです。機械に不慣れな方や、人とのコミュニケーションを好む方に適しています。
訪問型の特徴
- 郵便局員や宅配業者が定期的に訪問
- 直接顔を見て会話ができる
- 写真付きレポートで家族に報告
- 月1回から週1回など、頻度が選べる
電話型の特徴
- オペレーターや自動音声で定期的に電話
- 体調確認や服薬確認が可能
- 話し相手になることで孤独感を軽減
- 比較的低コスト
代表的なサービス
郵便局「みまもり訪問サービス」「みまもりでんわサービス」、クロネコヤマト「クロネコ見守りサービス」など
適している人
- 人とのコミュニケーションを好む方
- 機械の操作が苦手な方
- 孤独感を感じている方
高齢者向け見守りサービスの選び方|5つのポイント
多様なサービスの中から最適なものを選ぶには、以下の5つのポイントを押さえることが重要です。
ポイント1:親の生活スタイルに合わせる
見守りサービスを選ぶ際、最も重要なのは親御さんの生活スタイルとの相性です。
規則正しい生活をしている場合
- おすすめ:センサー型、スマート家電連携型
- 理由:生活リズムが一定なら、異常を検知しやすい
- 具体例:パナソニック「あかりdeみまもり」、象印「みまもりほっとライン」
外出が多く活動的な場合
- おすすめ:GPS・ウェアラブル型
- 理由:外出時の居場所確認や転倒検知が可能
- 具体例:セコム「みまもりホン」、スマートウォッチ
認知症の傾向がある場合
- おすすめ:駆けつけ型、GPS型、カメラ型の組み合わせ
- 理由:徘徊対策と緊急時対応が同時に必要
- 具体例:セコム/アルソックの見守りサービス + GPS端末
一人でいることが苦手な場合
- おすすめ:訪問・電話型
- 理由:人とのコミュニケーションで孤独感を軽減
- 具体例:郵便局「みまもり訪問サービス」
ポイント2:予算を明確にする
見守りサービスは長期的な契約になるため、無理のない予算設定が大切です。
予算別おすすめサービス
月額2,000円以下で抑えたい
- パナソニック「あかりdeみまもり」:858円
- 郵便局「みまもりでんわ」:1,070円〜
- セコム「みまもりホン」:1,320円
- アルソック「お買い上げプラン」:1,870円(初期費用あり)
月額2,000円〜4,000円程度
- 郵便局「みまもり訪問」:2,500円
- アルソック「レンタルプラン」:2,838円
- MANOMA「親の見守りセット」:3,278円
- 象印「みまもりほっとライン」:3,300円
月額5,000円以上でも安心を優先
- セコム「親の見守りプラン」:5,060円
- みまもりCUBE:5,940円
初期費用も忘れずに
月額料金だけでなく、初期費用の有無と金額も確認しましょう。アルソックの「ゼロスタートプラン」や郵便局の各サービスは初期費用0円で始められます。
ポイント3:緊急時の対応体制を確認
見守りサービスを選ぶ際、緊急時にどのような対応が取られるかを必ず確認しましょう。
確認すべき項目
- 駆けつけサービスの有無:セコム、アルソックなど警備会社は標準装備
- 駆けつけまでの時間:全国平均で約25分(セコム・アルソック)
- 駆けつけ料金:異常検知時は無料、家族要請時は有料が一般的
- 24時間365日対応か:ほとんどの大手サービスは対応
- 医療機関との連携:救急車の手配や病院への連絡を代行してくれるか
- 鍵の預かりサービス:本人が応答できない場合の室内侵入方法
駆けつけなしサービスの場合
パナソニックや象印など、駆けつけサービスのないサービスを選ぶ場合は、異常時の対応フローを事前に家族間で決めておくことが重要です。
- 誰が最初に連絡を取るか
- 連絡が取れない場合、誰が現地に向かうか
- 近隣の知人や親戚に協力を依頼できるか
- 合鍵の保管場所と共有
ポイント4:プライバシーへの配慮
見守りサービスの導入で最もトラブルになりやすいのがプライバシーの問題です。
プライバシー配慮度:高い順
- スマート家電連携型(照明、ポットなど):使用状況のみ把握
- センサー型:動きの有無のみ検知、映像なし
- GPS・ウェアラブル型:位置情報と健康データのみ
- 訪問・電話型:定期的な確認のみ
- カメラ型:映像で確認、プライバシーモード機能の有無を確認
導入前の重要ポイント
- 必ず本人の同意を得る:一方的な導入は関係悪化の原因に
- 見守りの目的を丁寧に説明:「監視」ではなく「安心」のためと伝える
- 段階的な導入を検討:まずは抵抗感の少ないサービスから
- プライバシー設定を一緒に確認:カメラのオフ時間設定など
ポイント5:契約内容と解約条件を確認
見守りサービスは長期契約が前提のものが多いため、契約前に以下の点を確認しましょう。
確認すべき契約内容
- 最低利用期間:多くは1年間、途中解約は違約金が発生する場合も
- 自動更新の有無:更新時の料金変更に注意
- 解約時の費用:違約金、機器返却費用など
- 買い取りかレンタルか:長期利用なら買い取りが得な場合も
- 無料お試し期間:象印やパナソニックなど、初月無料のサービスも
- エリア対応:引っ越し予定がある場合は全国対応かを確認
おすすめの導入方法
初めて見守りサービスを導入する場合は、初期費用が安く、解約しやすいサービスから試すのがおすすめです。
- 初月無料キャンペーンを活用
- 複数サービスの資料を取り寄せて比較
- 可能であれば無料相談や訪問見積もりを依頼
→「セコムとアルソックを徹底比較 - 料金・プラン・サービス内容を詳しく解説」 ※この記事で使用している画像や説明コンテンツについては「セコム公式サイト」、「アルソック公式サイト」様より引用させていただいております。 この記事でわかること セコムとアルソックの料金プラン、サービス ...
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セコムとアルソックを徹底比較 - 料金・プラン・サービス内容を詳しく解説【2025年10月最新版】
高齢者向け見守りサービスのよくある質問
Q1. 高齢者見守りサービスの平均的な料金はいくらですか?
A. サービスタイプによって大きく異なりますが、以下が目安です。
- 駆けつけ型:月額2,000円〜5,000円+初期費用0円〜70,000円
- センサー・カメラ型:月額1,000円〜6,000円
- スマート家電連携型:月額800円〜3,500円
- 訪問・電話型:月額1,000円〜2,500円
最も人気が高いのは月額2,000円〜3,000円台の中価格帯のサービスです。
Q2. セコムとアルソック、どちらがおすすめですか?
A. 目的と予算によって選択が異なります。
- セコムがおすすめの場合:業界最大手の安心感を重視、補償内容を充実させたい、予算に余裕がある
- アルソックがおすすめの場合:コストパフォーマンスを重視、初期費用を抑えたい、柔軟な料金プランから選びたい
サービス内容自体に大きな差はなく、どちらも全国約2,400〜2,500か所の拠点から駆けつけ対応が可能です。月額料金はアルソックが約2,000円安いため、長期的なコストを重視するならアルソックが有利です。
Q3. 一人暮らしの親にカメラを設置するのは抵抗があります。他に良い方法はありますか?
A. プライバシーに配慮した見守り方法はいくつかあります。
- スマート家電連携型:パナソニック「あかりdeみまもり」(照明)、象印「みまもりほっとライン」(ポット)
- センサー型:人感センサーやドア開閉センサーで動きのみ把握
- 訪問・電話型:郵便局「みまもり訪問/でんわサービス」
特に照明やポットなど、日常的に使うものを活用するサービスは、監視されている感覚が少なく、親御さんにも受け入れられやすいです。
Q4. 見守りサービスは自治体でも提供されていますか?
A. はい、多くの自治体が無料または低価格で見守りサービスを提供しています。
自治体サービスの例:
- 配食サービス:食事の配達時に安否確認
- 定期訪問サービス:民生委員やボランティアが訪問
- 緊急通報システム:ボタン一つで消防や自治体に通報
- 見守りネットワーク:地域住民や事業者が協力して見守り
お住まいの地域の地域包括支援センターに問い合わせると、利用できるサービスを教えてもらえます。民間サービスと併用することで、より手厚い見守り体制が構築できます。
Q5. 認知症の親の徘徊対策に適したサービスはどれですか?
A. 徘徊対策にはGPS機能付きの見守りサービスが最適です。
おすすめのGPS見守りサービス:
- セコム「みまもりホン」:月額1,320円、GPS位置情報+緊急通報
- アルソック「まもるっく」:月額料金+端末代、GPS+緊急ボタン
- スマートウォッチ:転倒検知や心拍モニタリングも可能
- 靴型GPS:みまもり イル!(インソール型)
また、駆けつけ型サービスと併用することで、自宅での安全と外出時の安全の両方をカバーできます。地域の「徘徊SOSネットワーク」への登録も併せて検討しましょう。
Q6. 見守りサービスの導入を親が嫌がっています。どう説得すればいいですか?
A. 無理に説得するのではなく、親の気持ちに寄り添いながら段階的に導入することが大切です。
効果的なアプローチ方法:
- 「監視」ではなく「安心」と伝える:「いつでも助けられるように」という視点
- 自分(子)の安心のためと説明:「私たちが安心して仕事に集中できる」
- プライバシー配慮型から始める:照明やポットなど抵抗感の少ないものから
- お試し期間を活用:「1ヶ月だけ試してみよう」と期限を設定
- 便利な機能を強調:「緊急時にボタン一つで助けを呼べる」など
- 第三者(ケアマネージャーや医師)から勧めてもらう
最も重要なのは本人の意思を尊重することです。無理強いは逆効果になるため、時間をかけて理解を得ましょう。
まとめ:高齢者向け見守りサービスおすすめ比較
2025年現在、高齢者見守りサービスは多様化・高機能化が進み、予算や目的に応じて最適なものを選べる時代になりました。本記事で紹介した主要サービスをもう一度まとめます。
タイプ別おすすめサービス
安心を最優先するなら
セコム「親の見守りプラン」(月額5,060円)
業界最大手の信頼性、全国約2,500か所からの駆けつけ、充実した補償制度
コスパを重視するなら
アルソック「みまもりサポート」(月額1,870円〜)
大手警備会社のサービスを低価格で、初期費用0円プランあり
プライバシーを守りたいなら
パナソニック「あかりdeみまもり」(月額858円)
照明の使用状況のみ把握、自然な見守り、6ヶ月無料キャンペーン
日常に溶け込む見守りなら
象印「みまもりほっとライン」(月額3,300円)
電気ポットで自然な安否確認、20年以上の実績と信頼性
人の温もりを求めるなら
郵便局「みまもりサービス」(月額1,070円〜)
郵便局員による訪問や電話での確認、人とのコミュニケーション重視
徘徊対策が必要なら
セコム「みまもりホン」(月額1,320円)
GPS位置情報と緊急通報機能、外出時の安全確保