Filmora(フィモーラ)は、初心者からプロまで幅広いユーザーに支持される直感的でパワフルな動画編集ソフトウェアです。豊富なエフェクト、テンプレート、最新のAI機能を搭載し、高品質な動画制作をサポートします。本ガイドでは、Filmoraの基本情報から高度な使い方まで、2025年の最新情報を網羅的に解説します。

目次
- 1 Filmoraとは?動画編集の新スタンダード
- 2 Filmoraの主要機能と特徴
- 3 次世代の動画編集を実現するFilmoraのAI機能
- 4 直感的に操作できるFilmoraのインターフェース
- 5 Filmoraの料金プランと購入方法
- 6 Filmoraと他の動画編集ソフトの比較
- 7 Filmoraのダウンロードとインストール方法
- 8 Filmora初心者向け基本操作チュートリアル
- 9 エフェクト・テンプレート・素材ライブラリの活用法
- 10 Filmoraの商用利用と著作権について
- 11 Filmoraのトラブルシューティングとよくある問題の解決法
- 12 まとめ:Filmoraは誰にでも簡単に使える最高の動画編集ツール
Filmoraとは?動画編集の新スタンダード
Filmora(フィモーラ)は、中国のWondershare Technology(ワンダーシェアテクノロジー)が開発した直感的で使いやすい動画編集ソフトウェアです。2015年に初めてリリースされて以来、継続的なアップデートにより機能を拡充し、現在は最新バージョンの「Filmora 14」が提供されています。
Filmoraの最大の特徴は、初心者にも使いやすいシンプルなインターフェースでありながら、高度な編集機能も備えている点です。クロマキー合成やモーショントラッキングなどのプロレベルの機能を、複雑な設定なしで使うことができます。
また、近年ではAI技術の導入に力を入れており、自動字幕生成や映像からのテキスト抽出、背景除去など、クリエイティブな作業を効率化する機能が続々と実装されています。Windows版とMac版の両方に対応しているほか、モバイル向けのアプリも提供されています。
Filmora基本情報
- 開発元: Wondershare Technology
- 最新バージョン: Filmora 14(2025年)
- 対応OS: Windows、Mac、iOS、Android
- 対応言語: 日本語を含む多言語対応
- 初心者向け: ✓(直感的なインターフェース)
- プロ向け機能: ✓(高度な編集ツール搭載)
Filmoraの主要機能と特徴
基本編集機能
- カット編集・トリミング
- クリップの分割・結合
- 速度調整(スロー/早送り)
- 色調補正・色温度調整
- ピクチャー・イン・ピクチャー
- 画面分割機能
エフェクト・テンプレート
- トランジションエフェクト多数
- テキストアニメーション
- フィルター・オーバーレイ
- エレメント(スタンプ・装飾)
- グリーンスクリーン合成
- モーショングラフィックス
音声編集・音楽機能
- BGM・効果音ライブラリ
- オーディオノイズ除去
- 音量調整・フェード効果
- ナレーション録音機能
- オーディオイコライザー
- AI音楽生成
AI機能
- AI自動字幕生成(多言語対応)
- AIスマートカットアウト
- テキストベース編集
- AIでテキストから動画生成
- AI Copilot(編集アシスタント)
- 低解像度映像の品質向上
クラウド連携・共有
- プロジェクトのクラウド保存
- デバイス間の同期機能
- 素材ライブラリ「Filmstock」連携
- SNSへの直接共有機能
- 複数形式でのエクスポート
- 4K・8K出力対応
Filmora 14の新機能ハイライト
- AIでアイデアから動画生成:テキストを入力するだけで、AIがアイデアを基に完全な動画を生成
- 調整レイヤー:複数のクリップに一括で効果を適用できる機能
- AI対応カラーパレット:映像の雰囲気に合わせた色調を自動提案
- 拡張された音声編集:よりきめ細かな音声調整が可能に
- ハイライトシーン自動抽出:長時間の映像から見どころを自動検出
次世代の動画編集を実現するFilmoraのAI機能
Filmora 14では、AIテクノロジーを駆使した革新的な機能が多数実装されており、編集作業の効率化とクオリティの向上を同時に実現しています。AI機能の数々は、初心者からプロまで、あらゆるレベルのユーザーの創造性をサポートします。
AI自動字幕生成
99%の精度で音声を認識し、自動的に字幕を生成する機能です。日本語だけでなく、100以上の言語に対応しており、翻訳機能も備えています。生成された字幕はテキスト編集可能で、フォント、サイズ、色などを自由にカスタマイズできます。
AIテキストから動画生成
テキストによる指示だけで、完全なストーリーを持つ動画を自動生成できる革新的な機能です。キャラクター、場面設定、ストーリー展開などを指定すれば、AIがそれに基づいた映像を作成します。アイデア段階からの素早い映像化が可能になりました。
主要なAI機能一覧
AI Copilot
チャット形式で質問やリクエストを行うことで、編集作業をアシストする機能。使い方がわからない機能の説明から、特定の編集効果の実現方法までサポートします。
AIスマートカットアウト
画像や動画から被写体だけを自動的に切り抜く機能。背景除去や合成作業が簡単に行えます。
AI音楽ジェネレーター
映像の雰囲気に合わせたBGMを自動生成。ジャンル、テンポ、長さなどを調整可能です。
AIテキストベース編集
動画の音声を文字起こしし、テキスト編集のように不要部分の削除や並べ替えが可能。効率的な編集ワークフローを実現します。
AI画像生成
テキストによる指示で、オリジナルの画像素材を生成できます。動画のサムネイルやタイトル背景に最適です。
Filmora AIの進化(2025年最新情報)
2025年、Filmoraのバージョン14.5.20では、AI機能がさらに進化しました。特に注目すべきは「AIでアイデアから動画生成」機能です。シンプルなアイデアを文章で入力するだけで、AIが自動的にシナリオを発展させ、キャラクターや場面を生成、そして完全な動画として仕上げます。これにより、コンセプト段階からの映像制作が驚くほど簡単になりました。

直感的に操作できるFilmoraのインターフェース

Filmoraの最大の魅力の一つは、直感的に操作できる使いやすいインターフェースです。初心者でも迷うことなく編集作業に取り組めるよう設計されており、主要な機能へのアクセスが容易になっています。
メディアライブラリ
インポートした素材(動画、画像、音声など)が管理されるエリアです。素材の整理や検索が簡単に行えます。また、標準搭載されたエフェクトやトランジション、テキストテンプレートなどもここからアクセスできます。
プレビューウィンドウ
編集中の映像をリアルタイムでプレビューできるエリアです。再生コントロールや表示倍率の調整、フレーム単位での移動などが可能です。
タイムライン
実際の編集作業を行うメインエリアです。ドラッグ&ドロップで素材の配置や順序の変更が行え、複数のビデオトラック、オーディオトラックを管理できます。タイムラインでは、クリップの分割、トリミング、速度調整などの基本編集から、トランジションやエフェクトの適用まで行えます。
カスタマイズ可能なレイアウト
Filmoraでは、ユーザーの好みや作業内容に合わせて、インターフェースのレイアウトを変更することができます。標準レイアウトの他に、「詳細編集」「オーディオ」「シネマティック」「タイトル」「分割画面」など、目的に応じたレイアウトプリセットが用意されています。
Filmoraの5つの編集レイアウト
レイアウト名 | 特徴 | 最適な用途 |
---|---|---|
標準 | バランスの取れた基本レイアウト | 一般的な編集作業全般 |
詳細編集 | タイムラインを拡大表示 | 精密なカット編集、タイミング調整 |
オーディオ | 音声波形を重視したレイアウト | 音声編集、ナレーション同期 |
シネマティック | プレビュー画面を大きく表示 | 映像効果の確認、色調補正 |
タイトル・分割画面 | テキスト編集に最適化 | タイトル作成、テロップ挿入 |
Filmoraの料金プランと購入方法
Filmoraは無料版と有料版があり、有料版には年間サブスクリプションと永続ライセンス(買い切り)の2種類の購入方法があります。それぞれのプランの特徴と価格を詳しく解説します。
無料版と有料版の違い
Filmoraの無料版では、有料版と同じ機能をすべて利用することができますが、出力される動画にFilmoraのウォーターマーク(ロゴ)が表示されます。ウォーターマークを削除するためには、有料版にアップグレードする必要があります。
プラン | 価格(税込) | 特徴 | メリット・デメリット |
---|---|---|---|
無料版 | 0円 |
|
✓ 無料でフル機能を試せる ✗ ウォーターマークが必ず入る |
ベーシック 年間プラン |
6,980円/年 |
|
✓ 最も安価 ✓ 常に最新版を利用可能 ✗ 毎年の支払いが必要 |
アドバンス 年間プラン |
7,980円/年 |
|
✓ 最新AI機能を全て使える ✓ 素材ライブラリへのアクセス ✗ 毎年の支払いが必要 |
永続ライセンス (買い切り) |
8,980円 |
|
✓ 一回のみの支払い ✓ 長期的にはコスト効率が良い ✗ メジャーアップデートは別途費用 |
法人・商用 ライセンス |
14,900円 (永続ライセンス) |
|
✓ 法人での利用が可能 ✓ クライアントワーク対応 ✗ 個人利用より高額 |
料金プラン選びのポイント
どのプランを選べば良いか迷っている方へのアドバイス:
- 短期間の利用予定の場合 → ベーシック年間プラン
- AI機能をフル活用したい場合 → アドバンス年間プラン
- 長期間(2年以上)の利用予定がある場合 → 永続ライセンス
- 商用・法人利用の場合 → 法人・商用ライセンス
購入方法と支払い
Filmoraの購入は公式サイトから行うことができます。以下の手順で簡単に購入できます。
- Filmora公式サイトにアクセスし、「購入」または「料金プラン」をクリック
- 希望するプラン(年間サブスクリプションまたは永続ライセンス)を選択
- 「今すぐ購入」をクリックして購入画面へ進む
- 必要情報を入力し、支払い方法(クレジットカード、PayPalなど)を選択
- 注文内容を確認し、購入を確定
- 登録したメールアドレスにライセンスキーが送付される
- Filmora内で「ヘルプ」→「ライセンス認証」からライセンスキーを入力して認証完了
お得に購入するコツ
- 定期的に開催されるセールを利用する(最大50%OFF)
- 学生・教員向けの教育版ライセンスを利用する(通常より割引価格)
- バンドルプラン(Filmora + Filmstock)を検討する
- 公式サイトのクーポンコードを探す
Filmoraと他の動画編集ソフトの比較
動画編集ソフトは数多く存在し、それぞれに特徴があります。Filmoraと他の人気ソフトを比較して、あなたに最適なソフトを見つける参考にしてください。
ソフト名 | 価格 | 難易度 | 主な対象者 | 強み | 弱み |
---|---|---|---|---|---|
Filmora | 年間: 6,980円~ 買切: 8,980円 |
★★☆ 初心者~中級者 |
YouTuber 個人クリエイター ビジネス動画 |
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|
Adobe Premiere Pro | 月額: 3,280円 | ★★★★ 中級者~上級者 |
プロ編集者 映像制作会社 放送業界 |
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CapCut | 無料 Pro版: 月額1,480円 |
★☆ 入門者~初心者 |
SNS投稿者 スマホ動画編集 ショート動画 |
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PowerDirector | 買切: 16,980円 月額: 1,450円 |
★★★ 初心者~中級者 |
アマチュア編集者 YouTuber 家庭用動画 |
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|
DaVinci Resolve | 無料 Studio版: 40,700円 |
★★★★ 中級者~上級者 |
カラリスト 映像プロ フリーランス |
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|
Filmoraのメリット・デメリット
メリット
- 直感的なインターフェースで初心者でも簡単に使える
- 豊富なエフェクト・トランジション・テンプレートが標準搭載
- 高度なAI機能が使いやすい形で実装されている
- 比較的安価で、買い切り版も選べる
- YouTubeなどSNS向けの機能が充実している
- 基本的な編集から中級者向け機能まで幅広くカバー
- 日本語を含む多言語対応で使いやすい
デメリット
- プロフェッショナル向けの高度な編集機能が一部制限されている
- 大量のクリップや4K以上の素材を扱うと処理が遅くなる場合がある
- 一部の高度なAI機能はクレジット消費型の課金システム
- Premiere ProやAfter Effectsほどのエコシステムはない
- 映画製作など大規模プロジェクトには向かない
- 買い切り版でもメジャーアップデートは別途費用が必要
どんな人にFilmoraがおすすめ?
- 動画編集初心者で、簡単に始めたい方
- YouTuberやSNS投稿者として定期的にコンテンツを制作する方
- プロではないが見栄えの良い動画を作りたい方
- ビジネス動画を内製化したい企業や個人
- AI機能を活用して編集を効率化したい方
- 複雑な操作を覚える時間がない忙しい方
以下の方には他のソフトがおすすめ
- プロの映像制作や映画製作に関わるプロフェッショナル
- 複雑な合成や特殊効果が必要なプロジェクトを行う方
- 放送品質の映像制作を行うテレビ・映像制作会社
- 高度なカラーグレーディングを必要とするプロジェクト
Filmoraのダウンロードとインストール方法
Filmoraは公式サイトから無料でダウンロードして試すことができます。以下では、WindowsとMacそれぞれの環境でのダウンロードとインストール方法を解説します。
Filmoraを無料でダウンロード
公式サイトから安全にダウンロードできます
Windowsへのインストール手順
- Filmora公式サイト(filmora.wondershare.jp)にアクセスします
- トップページ上部または中央にある「今すぐサインアップ」ボタンをクリックし、アカウント登録をします
- Filmora公式サイトに戻り、「無料ダウンロード」ボタンをクリックします
- インストーラーファイル(.exe)がダウンロードされるので、ダウンロード完了後にファイルを実行します
- インストールウィザードが起動するので、画面の指示に従って「次へ」を選択していきます
- インストール先フォルダを確認または変更し、「インストール」をクリックします
- インストールが完了したら「完了」をクリックしてFilmoraを起動します
- 初回起動時に利用規約への同意が求められるので、確認の上「同意する」を選択します
Macへのインストール手順
- Filmora公式サイト(filmora.wondershare.jp)にアクセスします(事前にMac版を選択)
- トップページ上部または中央にある「今すぐサインアップ」ボタンをクリックし、アカウント登録をします
- Filmora公式サイトに戻り、「無料ダウンロード」ボタンをクリックします
- ダウンロードされたdmgファイルを開きます
- 表示されたウィンドウでFilmoraアイコンをApplicationsフォルダにドラッグ&ドロップします
- アプリケーションフォルダからFilmoraを起動します
- 初回起動時は「開発元を確認できないアプリ」という警告が表示される場合があるので、システム環境設定→セキュリティとプライバシーから「このまま開く」を選択します
- 利用規約に同意して、Filmoraの利用を開始します
システム要件
Windows
- OS: Windows 10/11(64ビット)
- CPU: Intel Core i5以上
- RAM: 8GB以上(4K編集時は16GB推奨)
- GPU: NVIDIA GeForce GTX 700以上
- 空き容量: 10GB以上
Mac
- OS: macOS 10.14以降
- CPU: Intel Core i5以上 または Apple Siliconチップ
- RAM: 8GB以上(4K編集時は16GB推奨)
- GPU: Intel HD Graphics 5000以上
- 空き容量: 10GB以上
注意点
- 公式サイト以外からのダウンロードは避けましょう
- インストール前にウイルス対策ソフトを一時的に無効にするとスムーズな場合があります
- 管理者権限でインストールすることをおすすめします
- 最新OSでの動作を確認してから更新することをおすすめします
無料版と有料版の切り替え方法
Filmoraの無料版をインストールした後、有料版にアップグレードするには以下の手順で行います:
- Filmoraを起動し、画面右上の「登録」ボタンをクリックします
- 表示されるウィンドウで「今すぐ購入」をクリックするか、既にライセンスを持っている場合は「ライセンスキーを入力」を選択します
- ライセンスキーを入力するか、ログイン情報を入力して認証を完了します
- 認証が完了すると、自動的に有料版の機能が利用可能になります
Filmoraを無料でダウンロード
公式サイトから安全にダウンロードできます
Filmora初心者向け基本操作チュートリアル
Filmoraは直感的に操作できるように設計されていますが、初めて使う方のために、基本的な編集の流れを解説します。このチュートリアルを参考に、あなただけの素敵な動画を作成してみましょう。
基本的な編集の流れ
-
プロジェクトの作成
Filmoraを起動し、「新規プロジェクトの作成」を選択します。アスペクト比(16:9、1:1、9:16など)を設定できます。YouTubeなら16:9、Instagramなら1:1、TikTokやReelsなら9:16がおすすめです。
-
素材のインポート
「メディアをインポート」ボタンをクリックするか、素材をドラッグ&ドロップでメディアライブラリに追加します。動画、画像、音声ファイルなどをインポートできます。また、「録画」機能を使えばWebカメラやスクリーン録画も可能です。
-
タイムラインへの配置
インポートした素材をタイムラインにドラッグ&ドロップします。クリップの順序を入れ替えたり、長さを調整したりすることができます。タイムラインでクリップを右クリックすると、分割や速度調整などの基本操作メニューが表示されます。
-
基本的な編集
タイムライン上で不要な部分をカットしたり、クリップの長さを調整したりします。クリップの端をドラッグして長さを変えるか、カット位置にカーソルを置いて「分割」ボタン(ハサミアイコン)をクリックします。
-
トランジションの追加
クリップとクリップの間に視覚効果を加えるには、「トランジション」タブを開き、好みのエフェクトをクリップの間にドラッグします。様々なタイプのトランジション(ディゾルブ、スライド、ワイプなど)から選べます。
-
テキスト・タイトルの追加
「タイトル」タブから、テロップやタイトルテンプレートを選択してタイムラインにドラッグします。テキストをダブルクリックして内容を編集し、フォント、サイズ、色、エフェクトなどをカスタマイズできます。
-
エフェクト・フィルターの適用
「エフェクト」タブから、映像効果やフィルターを選んでクリップにドラッグします。明るさ調整、色調補正、ビネット効果など様々なエフェクトが利用できます。
-
音楽・効果音の追加
「オーディオ」タブでは、BGMや効果音を追加できます。Filmoraには無料で使える音源が多数収録されているので、著作権を気にせず利用可能です。音量調整やフェード効果も簡単に設定できます。
-
AI機能の活用
「AI機能」メニューから、自動字幕生成やスマートカットアウトなどの便利な機能を利用できます。特に自動字幕生成は音声を自動認識してテキスト化するため、手動で字幕を入れる手間が大幅に省けます。
-
動画のエクスポート
編集が完了したら「エクスポート」ボタンをクリックします。用途に合わせて形式(MP4、MOV、GIFなど)や品質を選択し、ファイル名と保存先を指定してエクスポートを実行します。SNSにアップロードする場合は、専用の最適化プリセットも利用できます。
初心者向けおすすめ設定とショートカット
よく使うショートカットキー
- スペース:再生/停止
- S:クリップを分割
- Delete:選択したクリップを削除
- Ctrl+Z:元に戻す
- Ctrl+C/V:コピー/貼り付け
- Ctrl+S:プロジェクトを保存
- +/-:タイムラインの拡大/縮小
- Home/End:タイムラインの先頭/末尾に移動
- M:マーカーを設置
- Ctrl+E:エクスポート画面を開く
初心者向けの作業効率化テクニック
- プリセットの活用:頻繁に使う設定や組み合わせをプリセットとして保存しておくと効率的です
- レイアウトの調整:作業内容に応じて最適なレイアウトを選択しましょう
- 自動保存設定:「環境設定」から自動保存の間隔を短めに設定することで、作業中の予期せぬクラッシュに備えられます
- プロキシ編集:4K素材など重い素材を扱う場合は、プロキシ編集機能を使うとプレビュー時のスムーズさが向上します
- カラーマーカー:タイムライン上で異なる種類のクリップを色分けすると管理が楽になります
初心者がつまずきやすいポイントと解決法
問題:プレビューがカクカクする
解決法:プレビュー品質を下げる(1/2や1/4解像度に設定)か、プロキシファイルを生成しましょう。また、不要なバックグラウンドアプリを終了させることも効果的です。
問題:音声と映像がずれる
解決法:クリップを右クリックし「オーディオの遅延」機能で調整するか、オーディオクリップとビデオクリップを個別に微調整します。
問題:エクスポートに時間がかかる
解決法:出力解像度や品質を下げる、ハードウェアアクセラレーションを有効にする、またはPCのスペックによってはレンダリング中はほかの重いアプリを閉じましょう。
問題:プロジェクトファイルが開けない
解決法:自動バックアップから復元を試みる、またはFilmoraを最新版にアップデートしましょう。素材ファイルの移動や削除が原因の場合は、もとの場所に戻すか、再リンクします。
問題:特定の形式のファイルがインポートできない
解決法:対応していない形式の場合は、事前に変換ソフトなどで対応フォーマット(MP4など)に変換してからインポートしましょう。
エフェクト・テンプレート・素材ライブラリの活用法
Filmoraの大きな魅力の一つは、豊富なエフェクト、トランジション、テンプレートなどの素材が標準搭載されていることです。これらを活用することで、プロフェッショナルな仕上がりの動画を簡単に作成できます。
エフェクトの種類と使い方
Filmoraには様々な種類のエフェクトが用意されています。主なエフェクトカテゴリーと特徴は以下の通りです。
エフェクト種類 | 特徴と用途 | 適用方法 |
---|---|---|
ビデオエフェクト | 映像全体に適用される効果(色調補正、ノイズ、ぼかしなど) | クリップにドラッグ&ドロップ |
トランジション | クリップ間の切り替え効果(フェード、ワイプ、スライドなど) | クリップの間にドラッグ |
タイトル/テキスト | 文字テロップやタイトル効果(オープニング、エンディング、字幕など) | タイムラインの上位トラックに配置 |
オーバーレイ | 映像に重ねる装飾要素(光漏れ、パーティクル、テクスチャーなど) | 上位トラックに配置し合成モード調整 |
エレメント | 動く装飾パーツ(絵文字、アニメーション、フレームなど) | クリップ上に重ねて配置 |
分割画面 | 複数の映像を同時表示(2分割、3分割、4分割など様々なレイアウト) | テンプレートを選び各枠に素材をドラッグ |
Filmstockとは?素材ライブラリの活用
「Filmstock(フィルムストック)」は、Wondershare社が提供する素材ライブラリサービスで、Filmoraと連携して使用できます。エフェクト、トランジション、音楽、効果音、映像素材、写真など、著作権フリーで使える素材が大量に揃っています。
Filmstockの特徴
- Filmora内から直接アクセス可能
- 無料素材と有料素材が混在
- サブスクリプションプランで全素材使い放題
- すべて商用利用可能(ライセンスによって異なる)
- 定期的に新しい素材が追加される
- 季節やイベントに合わせたテーマ素材も提供
Filmstockの活用方法
- Filmora内でFilmstockアイコンをクリックして素材ライブラリに接続
- カテゴリーやキーワードで素材を検索
- 気に入った素材をダウンロード(無料/有料)
- ダウンロードした素材はFilmora内で即座に使用可能
人気のエフェクトとその用途
グロー(発光)エフェクト
映像に明るく幻想的な光の効果を追加。夜景やファンタジー系の映像に最適。
モザイク/ぼかし
個人情報や不適切な内容を隠したい場合に使用。特定の範囲だけに適用可能。
分割レンズ
映像を複数のパネルに分割表示。ダイナミックなミュージックビデオやオープニングに。
色調調整
映像の色合いを変更。特定の雰囲気や時代感を演出するのに使用。
スロー/タイムラプス
映像の速度を変更。感情的なシーンや時間経過を表現するのに効果的。
プロのようなエフェクト活用テクニック
- レイヤー合成:複数のエフェクトを重ねることでユニークな表現を作り出せます
- キーフレーム活用:エフェクトパラメーターを時間軸に沿って変化させることでダイナミックな演出に
- 調整レイヤー:複数クリップに一括でエフェクトを適用し、一元管理できます
- マスク機能:映像の特定部分だけにエフェクトを適用する技法
- ブレンドモード:重ねたクリップの混ざり方を変えることで独特の視覚効果を生み出します
Filmstock料金プラン(2025年最新)
プラン | 月額 | 年額 | 収録素材数 | 特典 |
---|---|---|---|---|
無料 | 0円 | 0円 | 制限あり | 基本的なエフェクト・素材のみ |
スタンダード | 1,280円 | 12,800円 | 約20万点 | 商用利用可、高品質素材 |
プレミアム | 5,480円 | 54,800円 | 約100万点 | プロ仕様素材、AfterEffectsテンプレート含む |
※Filmora+Filmstockのバンドル割引プランもあります
Filmoraの商用利用と著作権について
Filmoraで作成した動画を商用目的で使用する場合や、収益化する場合には、いくつかの重要なルールと注意点があります。ここでは、Filmoraのライセンスタイプ別の利用規定と素材の著作権についてわかりやすく解説します。
Filmoraの商用利用と個人利用の違い
Filmoraには個人向けライセンスと法人・商用向けライセンスがあります。使用目的に合わせて適切なライセンスを選択することが重要です。
利用目的 | 個人向けライセンス | 法人・商用向けライセンス |
---|---|---|
個人のSNSでの投稿 | ◯ 利用可能 | ◯ 利用可能 |
YouTube等での広告収益化 | ◯ 利用可能 | ◯ 利用可能 |
個人ブログでの掲載 | ◯ 利用可能 | ◯ 利用可能 |
企業のプロモーション動画 | ✕ 利用不可 | ◯ 利用可能 |
クライアント向け制作業務 | ✕ 利用不可 | ◯ 利用可能 |
法人サイトでの掲載 | ✕ 利用不可 | ◯ 利用可能 |
複数人での利用 | ✕ 利用不可 | ◯ 利用可能 |
重要な注意点
- 個人ライセンスでも個人のYouTubeチャンネルやSNSでの収益化は許可されています
- 法人での利用、クライアントワーク、商品販促などには商用ライセンスが必須です
- 同一ライセンスの複数デバイスでの同時利用は不可(時間をずらした利用は可能)
- ライセンスの譲渡や転売は禁止されています
素材の著作権とライセンスについて
Filmoraに組み込まれている素材やFilmstockからダウンロードできる素材には、それぞれ異なる使用条件があります。
Filmora組み込み素材
- Filmora内蔵のエフェクト、トランジション、フィルター、テロップテンプレートは、有料版購入後に商用・非商用問わず自由に使用可能
- 内蔵の音楽・効果音も同様に商用利用可能
- ただし、これらの素材そのものを抽出して再配布することは禁止されています
Filmstock素材の利用条件
- 無料素材と有料素材で利用条件が異なる場合があります
- AI生成素材と非AI生成素材で利用条件が異なる場合があります
- 各素材の詳細ページで「商用利用可能」と明示されているものは商用利用可能
- 素材単体での再配布や販売は禁止されています
- ロイヤリティフリーですが、クレジット表記が必要な素材もあります
AIで生成した素材・コンテンツの著作権
Filmoraの最新バージョンに搭載されているAI機能を使って生成したコンテンツについても、著作権に関する注意点があります。
- AI自動字幕生成機能で生成した字幕は自由に使用可能
- AIスマートカットアウト機能で加工した素材は、元素材の著作権に従います
- AIテキストから動画生成機能で作成した動画は、Filmoraの有料版ユーザーであれば商用利用可能
- AI音楽生成機能で作成した音楽は、「商用利用可能」とラベル付けされたものは収益化コンテンツに使用可能
安全に商用利用するためのポイント
守るべきこと
- 用途に応じた適切なライセンスを購入する
- 素材の利用条件を事前に確認する
- 必要に応じてクレジット表記を行う
- 使用素材のライセンス情報を記録しておく
- 外部素材を使用する場合は別途ライセンスを確認する
避けるべきこと
- 個人ライセンスで企業活動やクライアントワークを行うこと
- Filmora素材を単体で再配布すること
- 利用規約に違反する用途での使用
- 複数人で1つのライセンスを同時共有すること
- 出典不明な素材を安易に使用すること
よくある質問 - 商用利用と著作権
Q: YouTubeで広告収入を得る動画にFilmoraを使っても大丈夫ですか?
A: はい、個人用のライセンスであっても、個人のYouTubeチャンネルの収益化コンテンツにFilmoraを使用することは許可されています。
Q: クライアントの動画編集を請け負う場合はどうすればよいですか?
A: クライアントワークや法人での使用の場合は、法人・商用利用ライセンスが必要です。個人ライセンスでは利用規約違反となります。
Q: Filmoraの内蔵BGMや効果音は商用利用できますか?
A: はい、Filmora内蔵のオーディオ素材は、有料版ユーザーであれば商用・非商用問わず使用できます。ただし、素材そのものの販売や再配布は禁止されています。
Q: AIで生成した映像やBGMの著作権はどうなりますか?
A: Filmoraの有料版で生成したAIコンテンツは基本的に商用利用が可能です。ただし、AIで生成したコンテンツの著作権は国や地域によって扱いが異なるため、重要な商業プロジェクトでは法的なアドバイスを受けることをおすすめします。
Filmoraのトラブルシューティングとよくある問題の解決法
Filmoraを使用していると、時に予期せぬ問題やエラーが発生することがあります。ここでは、よく遭遇する問題とその解決法を紹介します。
インストール・起動の問題
問題: インストールが途中で止まる
解決法: ウイルス対策ソフトを一時的に無効にする、管理者権限でインストーラーを実行する、またはWindowsのクリーンブートを試してみましょう。
問題: 起動時にクラッシュする
解決法: グラフィックドライバーを最新版にアップデート、Filmoraを再インストール、または互換モードでの起動を試してください。
問題: 「〇〇.dllが見つかりません」というエラー
解決法: Windows Updateを実行してシステムファイルを最新にするか、Microsoft Visual C++ Redistributableを再インストールしてください。
編集作業でのトラブル
問題: タイムラインのプレビューがカクカクする
解決法: プレビュー品質を下げる(1/4など)、プロキシファイルを生成する、またはキャッシュファイルを削除して再起動してみましょう。
問題: 特定のメディアファイルが読み込めない
解決法: サポートされているフォーマットに変換する、最新のコーデックをインストールする、または破損していないか別のプレーヤーで確認してください。
問題: プロジェクトファイルが開けない
解決法: 自動バックアップを確認する、ファイル修復機能を使う、または古いバージョンのFilmoraがインストールされている場合は、それで開いてみてください。
エクスポート・出力の問題
問題: エクスポート中にフリーズする
解決法: より低い解像度や品質設定を試す、ハードウェアアクセラレーションのオン/オフを切り替える、または問題のあるエフェクトやトランジションを特定して変更してください。
問題: 出力された動画の音ズレ
解決法: 別のフォーマット(MP4など)で出力する、オーディオコーデックを変更する、またはプロジェクト設定の音声サンプリングレートを確認してください。
問題: ファイルサイズが非常に大きくなる
解決法: 出力設定でビットレートを下げる、H.264やH.265コーデックを使用する、または解像度を下げてみましょう。
パフォーマンスの問題
問題: 動作が全体的に遅い
解決法: 不要なバックグラウンドアプリを閉じる、キャッシュクリアを実行する、プロキシ編集モードを使用する、またはプロジェクトを小さく分割して編集してください。
問題: メモリ不足エラーが発生する
解決法: 編集中のほかのアプリを閉じる、高解像度素材の場合はプロキシファイルを使用する、またはPC自体のメモリ増設を検討してください。
問題: GPU関連のエラーが発生する
解決法: グラフィックドライバーを更新する、GPUアクセラレーションをオフにしてみる、または互換モードで起動してみてください。
プロジェクトファイルの保護と復旧
Filmoraでの作業データを守るためのベストプラクティスをご紹介します。
予防策
- 定期的に手動保存する習慣をつける(Ctrl+S)
- 自動保存機能を短い間隔に設定する
- 重要なプロジェクトは複数バージョンで保存
- クラウドバックアップ機能を活用する
- 素材ファイルの原本を別途バックアップする
データ復旧方法
- 「ファイル」→「最近使用したプロジェクトを開く」→「自動保存したファイル」を確認
- クラッシュ後の再起動時に表示される復元オプションを利用
- C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Wondershare Filmora\AutoSaveの中の自動バックアップを確認
- Wondershareアカウントにログインしてクラウド保存されたプロジェクトを確認
トラブル時のサポート窓口
Filmoraでサポート解決できない問題が発生した場合は、以下のサポート窓口を活用しましょう。
公式サポート
- Wondershare公式サポートサイト(日本語対応)
- Filmoraヘルプセンター(よくある質問と解答)
- サポートメール:support@wondershare.jp
※電話サポートは現在提供されていません
コミュニティサポート
- 公式Filmoraフォーラム(英語)
- YouTubeチュートリアルチャンネル
- Redditコミュニティ(r/Filmora)
- SNS(Twitter, Facebookなど)の公式アカウント
まとめ:Filmoraは誰にでも簡単に使える最高の動画編集ツール
Filmora(フィモーラ)は、初心者から中級者までを幅広くカバーする、使いやすさと機能性を兼ね備えた動画編集ソフトウェアです。直感的なインターフェースでありながら、プロフェッショナルな仕上がりを実現できる豊富な機能を搭載しています。
2025年最新のFilmora 14では、AI技術を活用した革新的な機能が多数追加され、より効率的かつクリエイティブな動画制作が可能になりました。テキストだけで動画を生成できる機能や、99%の精度での自動字幕生成などは、編集の時間と労力を大幅に削減します。
料金面では、無料版で機能を試してから、年間サブスクリプションか永続ライセンス(買い切り)を選べる柔軟なプラン設計になっています。特に永続ライセンスは8,980円(2025年現在)というリーズナブルな価格で提供されており、長期利用を考えるユーザーにとって大きなメリットとなっています。
Adobe Premiere ProやFinal Cut Proといった上位ソフトと比較しても、Filmoraは学習コストが低く、短時間で高品質な動画を作成できる点が大きな強みです。特にYouTubeやSNS向けのコンテンツ制作には最適なツールと言えるでしょう。
総合的に見て、Filmoraは「手軽に始められて、成長に合わせて活用できる」動画編集ソフトとして、多くのクリエイターから支持を集めています。動画編集を始めたいと考えている方や、より効率的なツールを探している方には、ぜひお試しいただきたいソフトウェアです。