✅ この記事でわかること
- dポイント投資の基本的な仕組みと特徴
- メリット・デメリットと注意すべきリスク
- 始め方から引き出しまでの完全手順
- 証券会社での活用方法と比較
- 効率的に増やすコツと裏ワザ
目次
dポイント投資とは?サービス概要と特徴
dポイント投資は、NTTドコモが提供するポイント運用サービスで、現金を使わずにdポイントだけで投資体験ができる画期的なサービスです。2018年のサービス開始以来、多くのユーザーに愛用されており、約5人に4人以上がdポイント増加という優秀な実績を誇っています。
dポイント投資の基本的な仕組み
dポイント投資では、お手持ちのdポイントを「運用ポイント」に交換し、実在する投資信託やETF(上場投資信託)の値動きに連動してポイントが日々増減します。投資といっても実際に金融商品を購入するわけではなく、疑似的な投資体験ができるサービスです。

📝 重要なポイント
- 現金投資と異なり、証券口座の開設や本人確認が不要
- dアカウントがあれば誰でもすぐに始められる
- 運用中のポイントはいつでも1ポイント単位で引き出し可能
- 期間・用途限定dポイントは運用対象外
おまかせ運用とテーマ運用の2つのサービス
dポイント投資では、「おまかせ運用」と「テーマ運用」の2つのサービスを同時に利用することができます。
運用方法 | 特徴 | 投資先 | おすすめタイプ |
---|---|---|---|
おまかせ運用 | プロにお任せの資産運用 | THEOグロース・インカムAIファンド | 投資初心者・ほったらかし運用希望者 |
テーマ運用 | 関心のあるテーマを選んで運用 | 各種ETF(上場投資信託) | 特定分野に投資したい方 |
dポイント投資のメリット・デメリット
✅ メリット
- 現金不要でリスクを最小限に抑えて投資体験
- 1ポイントから気軽に始められる
- 口座開設や本人確認不要で即日開始
- いつでも引き出し可能で流動性が高い
- おまかせ運用でほったらかし投資が可能
- 投資の勉強になり、リアル投資の練習に最適
- 有効期限切れ間近のポイント有効活用
❌ デメリット・注意点
- ポイントが減るリスクあり(元本割れの可能性)
- 大きな利益は期待できない(ポイントでの運用のため)
- 期間・用途限定dポイントは使用不可
- 現金化には制限あり(dポイント用途での利用)
- 投資商品の選択肢が証券会社より限定的
- 分配落ち(権利落ち)によるポイント減少リスク
⚠️ 2024年の権利落ち情報
2024年12月16日(月)14時までに引出し注文をすれば権利落ちを回避可能です。翌17日18時以降に再投資可能になります。このタイミングを逃すとポイントが減少する可能性があるため注意が必要です。
dポイント投資の始め方【完全ガイド】
dアカウントでログイン
dポイント投資公式サイトにアクセスし、お持ちのdアカウントでログインします。アカウントがない場合は事前に作成が必要です。
利用規約の確認・同意
サービス利用規約を確認し、同意します。18歳未満の方は保護者の同意が必要です。
運用コースの選択
「おまかせ運用」の場合はアクティブコースまたはバランスコースを選択。「テーマ運用」の場合は投資したいテーマを選択します。
ポイント交換(追加)
運用したいdポイントを「運用ポイント」に交換します。1ポイント単位で交換可能、1回あたり最大200,000ポイントまで。
運用開始
交換した運用ポイントが選択したコースで運用開始。ポイントの増減は毎日17時頃に更新されます(土日祝除く)。
📝 アプリでも利用可能
d払いアプリからもdポイント投資を利用できます。スマートフォンで手軽にポイントの運用状況を確認し、追加や引き出しの操作が可能です。
dポイント投資のおまかせ運用:アクティブコース vs バランスコース
おまかせ運用では、投資初心者でもほったらかしで資産運用ができる2つのコースが用意されています。
アクティブコースの特徴
- 資産配分:グロース80% : インカム20%
- 特徴:株式中心の積極的な運用
- リスク・リターン:高リスク・高リターン
- おすすめ:より高い利益を狙いたい方
バランスコースの特徴
- 資産配分:グロース45% : インカム55%
- 特徴:債券中心の安定重視運用
- リスク・リターン:中リスク・中リターン
- おすすめ:安定した運用を希望する方
📝 実績データ(2025年1月末時点)
アクティブコースのサービス開始時から2025年1月末時点で、500ポイントを運用した場合1,062ポイントと2倍以上になった実績があります。ただし、これは過去の実績であり、将来の運用成果を保証するものではありません。
dポイント投資のテーマ運用で選べる投資先
テーマ運用では、関心のある分野やトレンドに特化したETF(上場投資信託)に連動して運用できます。
主要なテーマ運用の種類
- 日経225:日本の代表的な225銘柄に投資
- クリーンエネルギー:再生可能エネルギー関連企業
- コミュニケーション:通信・メディア関連企業
- 米国大型株:アメリカの大型株式に投資
- 新興国:新興国市場への投資
- 金(ゴールド):金価格に連動
- インバース:株価下落時に利益が出る商品
⚠️ テーマ運用の注意点
テーマ運用は個別のETFに連動するため、おまかせ運用よりもリスクが高くなる場合があります。特にインバースや新興国などのテーマは値動きが大きいため、十分に理解してから投資することをおすすめします。
dポイント投資ができる証券会社比較
dポイント投資は公式サービス以外にも、複数の証券会社でdポイントを使った実際の投資が可能です。
証券会社 | サービス開始 | 投資可能商品 | 最低投資額 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
マネックス証券 | 2024年9月27日 | 投資信託 | 1ポイント〜 | 期間限定dポイントも利用可能 |
SBI証券 | 2021年〜 | 投資信託 | 1ポイント〜 | ポイント積立投資に対応 |
大和コネクト証券 | 2022年〜 | 日本株・米国株 | 100円〜 | 個別株式の購入が可能 |
日興フロッギー | 2019年〜 | 日本株・投資信託 | 100円〜 | 記事を読んで株が買える |
証券会社でのdポイント投資のメリット
- 実際の金融商品を購入できる
- 配当金や株主優待を受け取れる
- NISA口座での非課税投資が可能
- 投資商品の選択肢が豊富
- 本格的な資産運用への第一歩
📝 マネックス証券の最新キャンペーン
2024年9月27日〜12月31日の期間限定で、dアカウントを連携してdポイントで投資すると、合計200dポイントを獲得できるキャンペーンを実施中です。
dポイント投資の手数料・税金・その他の費用について
dポイント投資の手数料
dポイント投資(公式サービス)では、運用手数料や管理費用は一切かかりません。ポイントの追加(交換)や引き出し時にも手数料は発生しないため、完全無料で利用できます。
税金の取り扱い
⚠️ 税金に関する重要な情報
- ポイント投資の利益は一時所得として課税対象
- 50万円までは特別控除により非課税
- 年間の利益が50万円を超える場合は確定申告が必要
- 損失が発生した場合は課税対象外
ほとんどの一般ユーザーにとって、dポイント投資で年間50万円を超える利益を得ることは現実的ではないため、実質的に非課税で運用できると考えて良いでしょう。
証券会社でのdポイント投資の手数料
証券会社 | 買付手数料 | 保有手数料 | 売却手数料 |
---|---|---|---|
マネックス証券 | 無料(投資信託) | 商品による | 商品による |
SBI証券 | 無料(投資信託) | 商品による | 商品による |
大和コネクト証券 | 商品による | 無料 | 商品による |
dポイント投資の引き出しタイミングと効率的な運用方法
最適な引き出しタイミング
dポイント投資で効率的に利益を確保するためには、引き出しタイミングが重要です。
利益確定のタイミング
運用ポイントが投資額の110%〜120%に達したら一部利益確定を検討。全額引き出しではなく、利益分のみの引き出しで元本を継続運用する方法もおすすめです。
損切りのタイミング
運用ポイントが投資額の80%〜85%まで下落した場合は、損失拡大を防ぐため一時引き出しを検討。市場回復を待って再投資するのも一つの戦略です。
権利落ち回避
12月中旬の権利落ち前(通常12月16日14時まで)に一時引き出しを行い、権利落ち後に再投資することでポイント減少を回避できます。
dポイント投資の裏ワザ・攻略法
✅ 効率的にポイントを増やす6つの裏ワザ
- dカード・dカード GOLDを活用してdポイントを効率的に貯める
- dカード特約店での買い物で高還元率を狙う
- 毎週金・土のd曜日でポイント還元率アップを活用
- 3重取り:dポイントカード提示 + d払い + dカード払い設定
- THEO+ docomoでのロボアドバイザー投資でポイント獲得
- マネックス証券のdカード積立で投資しながらポイント獲得
dカード GOLDを新規で発行する時はハピタス経由で申し込むと高額なポイントが獲得できます。
やり方は以下の記事を参考にしてください。
dポイント投資の口コミ・評判と実際の運用実績
ユーザーの実際の評価
✅ 良い口コミ・評判
- 「現金を使わないので気軽に始められた」
- 「投資の勉強になり、本格投資のきっかけになった」
- 「有効期限切れ間近のポイントを有効活用できた」
- 「ほったらかしでポイントが増えて嬉しい」
- 「アプリで簡単に管理できて便利」
❌ 気になる口コミ・評判
- 「ポイントが増えない時期が続いた」
- 「権利落ちでポイントが急に減った」
- 「大きく儲けることは期待できない」
- 「市場が不安定な時は損失も出る」
- 「投資商品の選択肢が限られている」
運用実績データ(2025年1月末時点)
(500pt→1,062pt)
📝 運用実績の注意点
上記の実績はあくまで過去の結果であり、将来の運用成果を保証するものではありません。投資には必ずリスクが伴い、元本割れする可能性もあることを理解しておきましょう。
dポイント投資に関するよくある質問(FAQ)
まとめ:dポイント投資を始めるべき人・避けるべき人
✅ dポイント投資がおすすめな人
- 投資初心者で現金投資は不安な方
- dポイントを多く保有している方
- 少額から投資体験をしたい方
- ほったらかし運用を希望する方
- 投資の勉強をしたい方
- 有効期限切れ間近のポイントがある方
❌ dポイント投資が向かない人
- 大きな利益を期待している方
- 元本割れリスクを許容できない方
- 本格的な投資をすぐに始めたい方
- 複雑な投資戦略を求める方
- 現金化を主目的とする方
✅ dポイント投資の活用提案
dポイント投資は投資の第一歩として最適なサービスです。まずはdポイント投資で投資の基礎を学び、慣れてきたら証券会社での本格的な投資に移行するという段階的なアプローチをおすすめします。
※投資にはリスクが伴います。必ず自己責任で投資判断を行ってください。
※本記事の情報は2025年7月時点のものです。最新情報は公式サイトでご確認ください。
関連サービス・その他のポイント投資
THEO+ docomoとの違い
THEO+ docomoは、dポイント投資とは別のロボアドバイザー投資サービスです。実際の現金を使った本格的な資産運用で、dポイントが貯まる特典があります。
サービス | 投資方法 | 最低投資額 | 手数料 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
dポイント投資 | ポイント運用 | 1ポイント〜 | 無料 | 疑似投資体験 |
THEO+ docomo | 現金投資 | 1万円〜 | 年率1.1%(税込) | 本格的なロボアドバイザー |
他社ポイント投資との比較
- 楽天ポイント運用:楽天証券が提供、投資信託の値動きに連動
- PayPayポイント運用:PayPay証券が提供、ETFの値動きに連動
- Vポイント投資:SBI証券が提供、投資信託の購入が可能
- Tポイント投資:SBIネオモバイル証券(現在新規受付停止)
📝 ポイント投資の選び方
普段利用しているサービスで貯まるポイントの種類や、投資したい商品の種類、求めるリスク・リターンに応じて選択することが重要です。複数のポイント投資を並行して行うことも可能です。